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アル酎ハイマーはいかい士

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~ くにくに展 ~
渋谷・東急Bunkamuraでやってる

『俺たちの国芳 わたしの国貞』 行ってきました。

相変わらず、終了間際です。



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「浮世絵」の良し悪しは良く判りませんが、江戸時代後半爆発的な人気を得た

二人の浮世絵師の人気の秘密の一端でも垣間見れたらの思いで来てみました。

「葛飾北斎」を見た時のような感動もちょっぴり期待しています。




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歌川国芳・歌川国貞は同門の兄弟弟子であり、ライバルでもありました。

江戸幕府がぜいたくを禁じる「天保の改革」を経て幕末を迎え、幕府としての威厳が

大きく揺らいでいくと同時に世間の価値観も揺らぎ始めた、激動の時期に生きた浮世絵師です。


ライバルであった二人ですが、結局兄弟子の国貞が師匠の名「3代目 豊国」を

継いで、歌川派のトップに立ちました。しかし、後世の評価は必ずしも国貞に軍配を

揚げた訳ではなかったようです。











〖歌川国貞(1786~1864)〗




人気役者が演じる、役者絵や美人画で絶大な人気を誇りました。

特に、人気歌舞伎役者の表情やしぐさをデフォルメした絵は、当時の女性の心を

掴んだ様です。




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各歌舞伎興行に合せた、5枚一組などの組浮世絵が、写真のなかった時代

今で言う「ブロマイド」代わりに飛ぶように売れたそうです。

まさしく「芝居」と「浮世絵」の息のぴったり合った相乗効果ですネ。




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一番お気に入りはこちら



≪東都両国橋 川開繁栄図≫



3枚続きの大作です。


「隅田川」とは、赤羽の”赤水門”が出来た大正後の名前なので

当時名で言うと”大川の川開き”の賑やかさを描いた名作ですネ。

両国橋の上は、人で溢れんばかりです。それは今とまったく同じです。

斜めに茶色の線が幾つも書かれていますが、これが花火のようです。

今と比べると少しさみしいですか。 勿論「スターマイン」など有り様もございませんが、

ただ、花火大会は夏の間、毎日行われていたようです。羨ましいですネ。



国貞らしい繊細な細かい表現がふんだんに表現されています。

沢山の人の形態が描かれていて、その表情や着きている着物の柄さえもが、

みんな異なっている。

こんな細かい複雑な絵を、もし国貞以外の絵師が彫り師、掏り師のところへ持ち込んだら、

”おとといきやがれ!!このすっとこどっこい!”

怒鳴られて終わりだったのではないでしょか。




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〖歌川国芳(1769~1861)〗





最初の頃はあまり世に知られた絵師ではありませんでしたが、30を過ぎた頃

「水滸伝」が爆発的なブームを巻き起こし、「武者絵」と言う新しいジャンルを確立しました。

そして、時代の寵児として一躍絵師としての地位を確保し、兄弟子国貞と肩を並べて

語られるようになった。




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「武者絵」に限らず、独特の世界観や大胆な構図の「妖怪図」「合戦図」など

従来の浮世絵の概念を大きく超える自由な作風で江戸中を熱狂させました。






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         kuniyoshi_neko_7.jpg











ちょっと気に成りました





≪相馬の古内裏(そうまのふるだいり)≫


これも3枚続きです。


山東京伝の読本 『善知(鳥)安方忠義伝』の一場面を描いたものです。

『善知(鳥)安方忠義伝』は大宅光国と平将門の遺児で妖術を操る滝夜叉姫

との仇討対決の物語です。

もし、先日「青森」に行ってなかったら、

もし、「青森」で”善知鳥神社”に行ってなかったら

もし、”善知鳥神社”で「善知鳥安方」の話を聞いてなかったら

もし、「善知鳥(うとう)」と言う鳥が、親子の絆の象徴だと知り得ていなかったら



この絵の前は、普通に通り過ぎていたかもしれない



こんな発想と構図を考える人が江戸時代の日本に居たんですネ。

驚きです。

妖怪"ガシャドクロ"と言うよりも『解体新書』を見ているような

正確な描写ではないでしょうか。


ひょっとして、国芳は 宇宙人。 





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一番のお気に入りです



≪讃岐院眷属をして為朝をすくう図≫



読本『椿説弓張月』の中の一場面を描いたものです。

嵐に襲われた源為朝親子を讃岐院(崇徳天皇)の眷属(けんぞく)である鰐鮫と烏天狗が救う。

助けているのが、家臣の魂の乗り移った「大鰐鮫」です。


参)眷属 :一族。家来



すごい迫力です。

浮世絵しか描けない独特の発想でしょうか。

今にも、波の飛沫がこちらにかかってきそうです。




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いやー。すごい迫力でした。力強さがありましたネ。

なにか、一瞬江戸時代にタイムスリップしたような感覚さえ持たせてもらいました。

一枚一枚の絵のすごさはもちろんですが、その数にもビックリさせられました。

これだけの浮世絵を集めた展覧会はなかったのではないでしょうか。

170組350枚あるそうです。

この人だかりと、あまりの数の多さで、途中少し「スルー」させていただきました。

すいません。

それから、音声ガイドの 中村七之助 さんの解説もソフトで解かり易かったです。

やはり、歌舞伎役者と浮世絵は切っても切れない仲なのでしょうか。






以上、とっても楽しい 『くにくに展』 でした。


  ちなみに、余談ですが、私は狛犬も含めた犬派です。

  国芳さんごめんなさい。
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芸術 | 21:27:49 | トラックバック(0) | コメント(0)
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