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アル酎ハイマーはいかい士

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~ 兵六 ~
神田神保町の伝説の酒場 『 兵六 』 に久しぶりに来ています。

居酒屋と言うより”酒場”と言う呼び名が似合う、昭和23年創業の老舗酒場です。

外見を見ただけでも、いかにも”吉田 類”好みですネ。




        320x320_rect_21416374.jpg







≪大正浪漫≫



店内は、無理して座れば14~5人座れそうな「コの字」のカウンター

4人掛けのテーブル2つ。

この小さなカウンターを客が囲み、その中に銭湯の番台よろしく

3代目の店主1人が座って、客の相手をする。

なぜ1人なのか?

狭くて2人は入れないから。

奥のカウンターの向こうの調理場には女性が2人いる。




DSC_兵0982






店主が定位置に座ると、こうなる



         DSC_0984.jpg









客は2本の丸太ベンチに腰かける。

これが意外とケツの座りが良い。

長年の「座り磨き」のせいで黒光している。




         DSC_0977.jpg







店内は「大正ロマン」の匂いがプンプンしている。

電話もない、テレビもない、エアコンもない、LEDどころか蛍光灯もない。

しつこいようですが勿論、扇風機などと言う”ハイカラ”なものも有りません。



ここだけは「大正」そのままです。

「3丁目の夕日」などは、20年も先のお話です。









≪酒と肴≫


置いてある酒と言えば

清酒は「美少年の2級」 だけ、焼酎は「麦焼酎」「球磨焼酎 峰の露」

「芋焼酎 薩摩無双」の3種類、それとビールは「瓶ビールの大びん」だけです。



創業以来の酒のグランドメニューが壁に打ち付けてあります。

これが全てです。

お気づきと思いますが、アルコールの入っていない所謂ソフトドリンクは

一切売っておりません。

なぜならば、ここは「大人の酒場」だから。 



DSC_0969.jpg








肴メニューは短冊にして店中に下げられています。




DSC_0986.jpg







ですが、メインメニューはやはり、創業当時から壁に打ち付けられています。

言葉どおりの”看板メニュー”

初代が上海にいたことがあるので中華系がベースのようです。




DSC_兵0973




豆腐を炒めたものが 炒豆腐(チャードーフ)

野菜を炒めたものが 炒菜(チャーサイ)

麺を炒めたものが   炒麺(チャーメン)所謂ヤキソバ

「つけあげ」とは、こちらで言う「さつま揚げ」の鹿児島言葉










≪花のいのちは みじかくて≫




場所柄、印刷関係や文豪・文士がお客として沢山いらしたようです。

色々な方の色紙やサインが飾られています。

難しい文字で書かれているので、私にはほとんど理解できませんが

何となく判ったものを




妻、千恵子さんのことが書かれているようです。




         DSC_0975.jpg










これは、よく判りませんが、25周年記念か何かに贈られたものでしょうか

どなたが書いたかはわかりません

何を書いてあるかも、解かりません

字が上手なのは解かりました。




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酒場を”放浪”しているおかげで、これは解かりました。




DSC_兵0974











≪兵六憲法≫






『兵六』には、客がしてはいけない決まり事、 四戒 があります。

サラリーマンに例えたら”社訓”でしょうか。


1.他座献酬     他の席の人に酒を注いではいけない。

1.大声歌唱     大声で歌ってはいけない。

1.座外問答     他の席の人に、議論を持ちかけていけない。

1.乱酔暴論     酔って暴論を交わしてはいけない。







店側にも決まり事があります。

これが、初代が残した伝説の”兵六憲法”です。

所謂、社是でしょうか。




         DSC_兵0976








1.居酒屋兵六に於いては店の女がお客にお酌する事を厳禁す。

1.葷酒(くんしゅ)山門に入るを許さずとは反対に、居酒屋兵六の山門内では

  アルコール抜きの飲物は一切売るを許さず。 

1.宣伝広告は必要止むを得ざるもの以外、厳に慎む様心掛ける事。

1.兵六内の大掃除は遠慮す可き事。

1.清酒は地酒の2級酒に限り特級や一級酒は絶対に置かぬ事。

1.洋酒や泡盛等は御遠慮申し上げる事。

1.日本の代表的な酒である蒸留酒の焼酎を皆に再評価して頂く様大いに宣伝する事。

1.居酒屋兵六は半分は店主のものであるが半分は社会のものと心得置く事。




豪気ですネー。硬派ですネー。バンカラですネー。

下駄を履いて石畳を闊歩しているような音が

カラン コロンと聞こえてきそうです。






今でもこの”兵六憲法”は脈々と生きています。

だから、店に入ると空気が旨いんです。

居酒屋の様に客が主役ではないんです。

店自体が、その空気が主役なんです。

みんな、その空気を吸いに来るんです。

だから”酒場”なんです。











≪一献一菜≫




酒は「無双」をオーダー。

すると、「無双」が1合入ったお銚子にお猪口

お湯割り用の「白湯」が入ったアルミの小さな「急須」が運ばれる。

これが「兵六流」の芋焼酎の呑み方

お猪口に注いだ焼酎を好きな量のお湯で割って呑む。




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「兵六流」はまだありますよ。

1合の酒は、その都度客の見ている前で、枡で測る。




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どうですか。

初代の気骨が今でも脈々と引き継がれています。

6~7勺(しゃく)を1合として売っている

今どきの居酒屋の輩に爪の垢を煎じて飲ませたいくらいですよネ!!







肴は、まさしく看板メニューの「つけあげ」



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これが又抜群の甘さ加減で 「メガ旨!」

鹿児島で食べた「バカ甘」の印象が残っているのでなおさら、旨く感じます。








続いて同じく看板メニューの「炒豆腐」




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なるほど、60年変わらぬメニューだけのことはあります。









続いて、人気メニューの「兵六あげ」

油揚げにネギ味噌、チーズ、納豆をそれぞれ挟み香ばしく焼いてあります。

さっぱりして、酒が進みます。

店の名前を付けただけのことはあります。




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最後の〆に「炒麺」を頂きましょう。

細めの麺に少し焦げ目が入った美味しいヤキソバでした。

写真が小さくてすいません。




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≪私のすばる≫


以前お邪魔した折、お話をさせていただいた詩人の「水上 紅 女史」は

元気にしてますかと店主に尋ねると、転んで怪我をしてここ2年程来店してないと言う。

最近やっと杖をついて歩けるようになったらしい。

早く良くなって、元気なお顔を拝見したいですネ。



と言うことは、私も2年ぶりの来店ということか。




兵六 004











以上、爽やか硬派の酒場 『兵六』 でした。
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お酒 | 20:58:53 | トラックバック(0) | コメント(0)
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