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アル酎ハイマーはいかい士

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~ 妻沼聖天山 その2 ~
参道最後の門「仁王門」をくぐると「石舞台」を挟んで

正面に『拝殿』が”凛”として佇みます。



〖拝殿正面〗


まさに”静寂”と言う言葉が似合う空間です。

透き通るような空気にこれから起こることへの

期待が膨らみます。






DSC_2340.jpg




「扁額」




DSC_2343.jpg









「拝観料」を支払い、左横の入り口から奥の庭へと入る






〖国宝 歓喜院 聖天堂(本殿)〗



いきなり「静寂」から「絢爛」へ

観る者の目と呼吸が一瞬止まります。

参道いや熊谷の駅から見てきた景色がガラリと変わります。

世界が変わります。

吸っている空気の濃さすら変わったように思える。





日本三大聖天の一つです。

左から『奥殿』『中殿(相の間)』『拝殿』となっています。

この3棟を一体とし繋げる、日光東照宮などに見られる”権現造”の建物です。




DSC_2348.jpg





享保20年(1735年)から宝暦10年(1760年)まで二十数年かけて再建されました。

ただし、『奥殿』『中殿』まで完成したときに、当地に大洪水が発生し、11年間の中断を

余儀なくされました。

その後工事は再開され、1760年残った『拝殿』の完成にいたりました。




2003年から2010年にかけて修復工事が実施され、

当初の彩色が見事に甦りました。

この修復工事に携わったのが、最近テレビの対談番組等によく出演している

英国人のデビット・アトキンソンさんが社長を務める「小西美術工藝社」さんです。

現在「日光東照宮」の修復工事にも携わっています。








〖奥殿・中殿〗


入母屋造、桁行3間、梁間3間、正面向拝付

瓦棒銅板葺き




DSC_2349.jpg





余計な説明なんか不要ですよネ。

内外ともに、豪華絢爛な彩色、彫刻、漆塗、煌びやか金具で装飾が施されています。

大羽目板には七福神や動物、唐破風の下には中国の故事にちなんだ彫刻が

ふんだんに、これでもかと刻まれています。




沢山の彫刻の中で代表的な彫刻を紹介します。



《三聖吸酸》


南側上部の唐破風の下に彫られています。

孔子、釈迦、老子が酢をなめて、その酸っぱさを共感していると言う

中国の故事に由来した彫刻です。




DSC_2395.jpg










≪三福神の囲碁遊び≫


『聖天院』を代表する彫刻の一つです。

布袋、恵比寿、大黒天が囲碁を打って遊んでいます。




         DSC_2361.jpg









≪双六遊び≫


女性が「盤すごろく」をして遊んでいるところです。




         DSC_2374.jpg









≪桃を運ぶ女≫


三千年に一度だけ実ると言われる桃を運んでいるところです。




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≪雪ころがし遊び≫





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≪獅子舞≫




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≪闘鶏≫




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≪相撲≫




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≪鳥遊び≫




         DSC_2368.jpg











≪かくれんぼ≫




DSC_2396.jpg












≪感動彫刻編≫




〖BItuKURI CASE 1 〗 


「梅枝柱」




         DSC_2387縦



すごいですネ。 柱に梅の小枝がありますが、小枝を柱に張り付けたのではありません。

小枝の部分を残して周りを彫り込み、そこを本物の竹で編んだように

少し厚みを持たせた「網代」に仕上げてあります。ビックリですよね。

かなりの手間暇がかかっています。




         

〖BItuKURI CASE 2 〗



次の写真は何の写真でしょうか。

 ヒント  :なぜこんなところが?




DSC_2392.jpg






”塗り残し”です。 

”塗り忘れ”ではありませんヨ。  「ニクイ」ですネ。

完璧に完成してしまうと後は朽ちていくだけになるので

わさと仕上げを残し未完成のままにして、いつまでも朽ちないようにと願う

当時の職人さん達の粋なゲン担ぎでしょうか。

修復工事をした”小西さん”も同じ思いで、同じところを塗り残したようです。








〖BItuKURI CASE 3 〗



「風神」「雷神」



「風神・雷神」と言えば神社仏閣の花形スターですが

ここでは、北面の目立たない「蛙又」の中に小さく彫られていました。


でもしっかり表情を持って彫られていました。




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〖BItuKURI CASE 4 〗 




『聖天堂』を代表する作品の一つです。 

「鷲と猿の彫刻」




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この作品は、鷲が猿をいじめているところではないんです。

溺れそうな猿を鷲が助けているところなんです。




なんだか少し前のニュースでありましたよね。

線路に横たわる子ザルを大人の猿がゆすったり、池に投げ込んだりして

助けているのか、いじめているのか解からない報道が

でもこの絵は間違いなく、鷲が猿を助けています。




又、この彫刻は”左甚五郎”の作と言われています。

う~ん。どーでしょう。

『聖天堂』が出来たのが、”日光東照宮”が出来て丁度100年後ですから

”日光東照宮”の彫刻を手掛けた”左甚五郎”が

100年後ここの彫刻を手掛けることが出来たのでしょうか? 

ちょっと年代的に無理のような気がします。

おそらく、全国に存在した○○の左甚五郎だったんではないでしょうか。



いや、それよりもあまりにも作品の出来が良すぎるので

これは、きっと”左甚五郎”の作に違いない、の方でしょうか。










〖BItuKURI CASE 5 〗 



「一対の鳳凰」



『奥殿』の北面と南面に「鳳凰」が彫られています。

それぞれ作者が違うそうです。

専門家が観ると作風も違って見えるそうですが、我々には判りません。


しかしそれぞれの「鳳凰」をよーく、よーくみると違うところがあります。

またまた「阿」と「吽」になっているんです。

すごいですねー。ビックリですねー。

彫られた方の思い入れの深さを感じますね。

彫られた方の心臓の鼓動が聞こえるようです。

誰もそこまで見ないだろう、なんて微塵にも考えていないんですネ。

素晴らしいですね。

もう観ているだけで、心臓「バックバク」ですネ。




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                    南面 「阿形の鳳凰」





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                     北面 「吽形の鳳凰」













〖拝殿〗


入母屋造  桁行五間 梁間3間

瓦棒銅板葺き



「拝殿」の側面です。




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『中殿』が完成下後11年の中断を経て『拝殿』の再建が再開しました。

明らかに、作風が変わりました。

『奥殿・中殿』の”豪華絢爛”から”質素剛健”へ

洪水、飢饉が建設費に大きく影響していることが想像できます。

しかし「ベンガラ」と「透明漆」を丁寧に何度も何度も塗って、仕上げてあります。

「材料費」は減らしたが「手間」は減らさない職人の思いが伝わってきます。




「日光東照宮」は徳川幕府の威光で、徳川幕府の費用で造りましたが、

『聖天院』は違います。

『奥殿』も『中殿』もそして『拝殿』も全て庶民の”浄財”で建てられました。

ここがすごいところです。

お上の威光ではなく庶民の思いで造られています。

当時の住民の方々には敬服します。









≪琴棋書画)きんきしょが)≫


『拝殿』の正面に飾られている『聖天院』を代表する彫刻の一つです。

中国古来の文人における必須の教養を意味していると言われています。

左から「絵」「囲碁」「琴」「書」の四芸です。




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梁飾りの花の中に埋もれた「猿」「寅」




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”登竜門”の語源となった

「鯉」⇒「鯱」⇒「飛龍」⇒「竜」が彫られています。




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≪その他の彫刻≫





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         DSC_2371.jpg




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まだまだ沢山ありますが、全てを紹介できません。

又、一度の参詣で全てを見れた訳ではありません。

新しい発見・感動をしに、また訪れたいと思います。







埼玉県はこの宝をもっと世間に、アッピールすべきです。

何ですかキャッチフレーズの「埼玉の日光」って。

「日光」は日光。「妻沼」は「妻沼」です。

”云われ”も”造り方”も”思い”も全然違いますよ。

「妻沼」の先祖の方達の血と汗と智で造り上げた地元の宝です。


日光の真似をした訳ではありません。 もっと先祖の心を大切にしましょう。







こんな ”感動” を紹介してくれた RYU さんに感謝です。


有り難うございました。
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仏閣 | 05:39:35 | トラックバック(0) | コメント(0)
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