2015-01-06 Tue
『波除神社』に参詣しています。”築地市場”の向かい側にあり、名前が独特なので以前から気になっていました。
「船の神様」「航海の神様」なら何となく納得ですが「波除」とは、何?
ここ”築地”と言う場所は江戸時代の初めごろに海を埋め立てて造られました。
だから”築地”か。
しかしこの埋め立て工事は波風がきつく困難を極めた。
何度堤防を築いても激波にさらわれてしまった。
そんなある夜、浪間に漂う「光る御神体」を発見した。
拾い上げて、早速この地に社殿を造りお祀りしたところ、波風がピタリと止み、
無事埋め立て工事を終えることが出来た。
それ以後この神社を『波除神社』と呼ぶようになったそうです。
〖御本社〗
伊勢神宮(外宮)と同じ「唯一神明造り」です。
〖青龍・白虎〗
”御本社”の中には”青龍・白虎の頭”が奉納されています。
波が立つのは「雲を従える龍」「風を従える虎」の仕業とされ、
それを”獅子”がひれ伏させる為に奉納してあるそうです。
〖獅子殿〗
”厄除天井大獅子”です。
江戸時代末期に焼失されたものを平成2年に、加賀鶴木の名工・知田青雲氏によって再興された。
樹齢三千年の黒檜(ねず)の原木を用いて造られているそうです。
一説では往時より勝る出来栄えだそうです。
観るからに『加賀獅子頭』の面構えです。
〖摂社 弁財天社〗
中に納められている”お歯黒獅子”も名工・知田青雲の作です。
総漆一木造りで昨年(平成14年)再興されたばかりだそうです。
これも「加賀獅子頭」ですネ。
角棒を通して担ぎ出せるようになってます。
”築地”と言う場所柄、その他に沢山の石碑が祀られています。
「おきつね様」「すし塚」「海老塚」「鮟鱇(あんこう)塚」「活魚塚」「玉子塚」「蛤塚」
などが祀られています。
以上『波除神社』でした。
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