2016-06-30 Thu
特に「鉄道マニア」ではありませんが、大宮に鉄道博物館が出来た時から気にはなっていました。
と言う訳でその『鉄道博物館』通称”てっぱく”に来ています。
JR大宮駅から「ニューシャトル」に乗って一駅「鉄道博物館駅」で下車
改札を出るともうそこが”てっぱく”の入り口。
流石JR。
入場手前では、しばらく並びましたが、入場口はスイカで「スイスイ」入場できました。
建物は3階建てで幾つかのゾーンに分かれていますが、
なんと言っても、本物の列車が展示されている「ヒストリーゾーン」がメインゾーンです。
一見「ざった」に展示され散る様に見えますが、
実際に可動させる「ターンテーブル」を中心に放射線状に線路が場内に
所せましと引き込まれています。
エントランスゾーンから入ると最初に展示されているのが、こちら
〖1号蒸気機関車(150形式)〗
明治5年の新橋~横浜間鉄道開業にあたり、イギリスから輸入された
日本初の蒸気機関車です。
国の重要文化財に指定されています。
≪創業時の客車≫
その1号機関車に引かれていた創業時の客車です。
丁寧な手造り感を感じさせます。
〖辦慶(7100形式蒸気機関車)〗
1880年北海道初の鉄道開業にあたり、アメリカから輸入された蒸気機関車。
8両輸入された内の6両にそれぞれ歴史上の人物にちなんだ愛称が付けられています。
その内の一つ”辦慶”です。
ちなみに、1881年明治天皇が乗車した「お召列車」は相棒の「義経」が牽引しました。
車両形状はアメリカの典型的な古典スタイルで車両の先端には、
大きなカウキャッチャー(牛よけ)が付けられている。
運転席の内装は木製で出来ていました。
何となく西部劇に出てくる、馬車を想像させられます。
≪開拓使号客車≫
”辦慶”に引かれていた、北海道開拓時代の客車です。
北海道と言うより、アメリカの広大な砂漠を走り抜ける様子が思い浮かびます。
〖9850形式蒸気機関車〗
唯一現存する「マレー式機関車」で、東海道本線御殿場越えで使用されていました。
〖ED40型式電気機関車〗
車体を真下から見えるようになってました。
〖C57形式蒸気機関車〗
ヒストリーゾーンの中央、転車台上に展示されています。
その優雅な姿から”貴婦人”と呼ばれています。
昭和12年から201両製造され、全国の主要路線で活躍しました。
この『鉄道博物館』では、1日に12:00と15:00の2回、転車台を回転させ、
”貴婦人” が360度回転する様子を公開します。
残念ながら今回は時間が合わず、「回転ショー」は見ることが出来ませんでした。
優雅さだけでなく力強さも兼ね備えています。
「シュッ!シュッ!」と言う蒸気を吐出す音が今にも聞こえてきそうです。
後姿にも品がありますネ。
バックもシャンです。
〖C51形式蒸気機関車〗
国鉄の前身鉄道院が1919年に開発した、大型のテンダー式蒸気機関車です。
従来の機関車と比較して、牽引力、高速性能、信頼性において飛躍的に性能向上を
実現した機関車です。
超特急「燕」の牽引や「お召列車」の専用機関車として使用された。
〖クハ181形式電車 特急 とき〗
上越線経由で上野と新潟を結ぶエースとして活躍した。
「あずさ」や「あさま」と同型で、当時流行の華麗なボンネットスタイルです。
〖ナハネフ22型式 あさかぜ〗
東京と九州を結ぶ夜行列車。
ブルートレインの元祖です。
〖ED75形式電気機関車 あけぼの〗
上野~青森間を走る人気の寝台特急列車です。
何度も廃止を検討されたが、根強い人気の為継続されたのち2014年3月ついに
定期運行が終了した。しかし完全廃止のアナウンスは未だにされていない。
制度上は現在も運行中のようです。
そのヘッドマークもマニア間では、人気のようです。
〖クモハ40形式電車〗
〖EF55形式電気機関車〗
外国の新鋭車両に影響され、流線形(ストリームライナー)ブームの中、
1936年に製造された3両のうちの1号機です。
最高速度95㎞/h程度では流線形による空気抵抗低減効果がないことや
電気機関車であるにも関わらず、前後がある為終端駅では転車台による方向転換を
しなければならないことから3両で製造中止となった。
2,3号機はすでに解体されこの1号機のみが「準鉄道記念物」に指定され
復元されてここに保存されている。
〖2階ロビー〗
2階ロビーから「日本食堂」を
〖ジオラマ〗
日本一の大きさを誇るジオラマがありました。
階段状の観覧席が設けられていて、ショーを見るように腰かけて見学できます。
蒸気機関車のパーツには、何か引き付けられるものがありますよネ。
必要なものは何も省かない美しさと
余分なものは何も足さない力強さとが混ざり合って造り上げられた
機能の美のようなものを感じます。
以上、大人のハートもわくわくさせてくれる『鉄道博物館大宮』 でした。
今度新しくなった『鉄道博物館 京都』にも行ってみたくなりましたネ。
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