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アル酎ハイマーはいかい士

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~ 松本市美術館 ~
松本駅から徒歩10分ほどのところに 『松本市美術館』 はありました。




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ナビも道案内も矢印もいりません、美術館の横を通通っだけで、そこがそれと解ります。

美術館そのものが”ランドマーク”になっています。

なぜならば、道路に面した前庭に ”YAYOI KUSAMAワールド” が

展開されているからです。




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草間弥生さんが、ここ松本出身ということで。オブジェが常設されているようです。

松本城を筆頭に、何となく地味なイメージのある「松本」において

松本市の頭上から、パステルカラーのペンキをひっくり返したような対象的な明るさが

前庭に降り注いでいます。

美術館は時間的にまだ開いていませんが、前庭はオールフリーです。



作品名は  ”幻の華” と言うそうです。

確かに説得力のある題名です。



DSC_草間7083_01











草間弥生さんは1929年松本に生まれ、少女時代は心の中から湧き上がる

幻覚との戦いの日々が続いた。

それらのイメージを小さな紙片に書き留めておいたことが、草間芸術の原点の

一つになっているそうです。

1957年に単身渡米し、ニューヨークを中心に約16年活動し、1973年帰国。

その間イメージはいつしか水玉、網目と言う存在に凝縮された。




DSC_草間7087_01











平面的なデザインを見たときはさほど感じなかったのですが、

目の前で立体的な作品を見るとすごい迫力です。




DSC_草間7093_01












隅から隅まで ”ドットワールド” 満載です。




         DSC_草間7088_01












本物の花も飲み込んでしまいそうです。




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こちらも首を伸ばして、餌を摘まんでいるのでしょうか。

なんせ”幻の華” ですから。




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信州の澄んだ青空にも、映えわたります。





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”幻の華” の蜜の香りに誘われて

壁に描かれた蝶も寄ってきました。

落語の『抜け雀』ではないけど壁から抜け出て飛んできそうですネ。

草間彌生の『抜けドット蝶』 ですか。




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”ドットワールド”は前庭だけではありません。

館内にも展開されています。



展示ウインドウや自販機にも




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ゴミ箱にも、ベンチにも




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以上、 『松本市美術館 YAYOI KUSAMAワールド』 でした。

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芸術 | 22:52:30 | トラックバック(0) | コメント(0)
~ くにくに展 ~
渋谷・東急Bunkamuraでやってる

『俺たちの国芳 わたしの国貞』 行ってきました。

相変わらず、終了間際です。



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「浮世絵」の良し悪しは良く判りませんが、江戸時代後半爆発的な人気を得た

二人の浮世絵師の人気の秘密の一端でも垣間見れたらの思いで来てみました。

「葛飾北斎」を見た時のような感動もちょっぴり期待しています。




DSC_4575.jpg










歌川国芳・歌川国貞は同門の兄弟弟子であり、ライバルでもありました。

江戸幕府がぜいたくを禁じる「天保の改革」を経て幕末を迎え、幕府としての威厳が

大きく揺らいでいくと同時に世間の価値観も揺らぎ始めた、激動の時期に生きた浮世絵師です。


ライバルであった二人ですが、結局兄弟子の国貞が師匠の名「3代目 豊国」を

継いで、歌川派のトップに立ちました。しかし、後世の評価は必ずしも国貞に軍配を

揚げた訳ではなかったようです。











〖歌川国貞(1786~1864)〗




人気役者が演じる、役者絵や美人画で絶大な人気を誇りました。

特に、人気歌舞伎役者の表情やしぐさをデフォルメした絵は、当時の女性の心を

掴んだ様です。




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各歌舞伎興行に合せた、5枚一組などの組浮世絵が、写真のなかった時代

今で言う「ブロマイド」代わりに飛ぶように売れたそうです。

まさしく「芝居」と「浮世絵」の息のぴったり合った相乗効果ですネ。




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一番お気に入りはこちら



≪東都両国橋 川開繁栄図≫



3枚続きの大作です。


「隅田川」とは、赤羽の”赤水門”が出来た大正後の名前なので

当時名で言うと”大川の川開き”の賑やかさを描いた名作ですネ。

両国橋の上は、人で溢れんばかりです。それは今とまったく同じです。

斜めに茶色の線が幾つも書かれていますが、これが花火のようです。

今と比べると少しさみしいですか。 勿論「スターマイン」など有り様もございませんが、

ただ、花火大会は夏の間、毎日行われていたようです。羨ましいですネ。



国貞らしい繊細な細かい表現がふんだんに表現されています。

沢山の人の形態が描かれていて、その表情や着きている着物の柄さえもが、

みんな異なっている。

こんな細かい複雑な絵を、もし国貞以外の絵師が彫り師、掏り師のところへ持ち込んだら、

”おとといきやがれ!!このすっとこどっこい!”

怒鳴られて終わりだったのではないでしょか。




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〖歌川国芳(1769~1861)〗





最初の頃はあまり世に知られた絵師ではありませんでしたが、30を過ぎた頃

「水滸伝」が爆発的なブームを巻き起こし、「武者絵」と言う新しいジャンルを確立しました。

そして、時代の寵児として一躍絵師としての地位を確保し、兄弟子国貞と肩を並べて

語られるようになった。




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「武者絵」に限らず、独特の世界観や大胆な構図の「妖怪図」「合戦図」など

従来の浮世絵の概念を大きく超える自由な作風で江戸中を熱狂させました。






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         kuniyoshi_neko_7.jpg











ちょっと気に成りました





≪相馬の古内裏(そうまのふるだいり)≫


これも3枚続きです。


山東京伝の読本 『善知(鳥)安方忠義伝』の一場面を描いたものです。

『善知(鳥)安方忠義伝』は大宅光国と平将門の遺児で妖術を操る滝夜叉姫

との仇討対決の物語です。

もし、先日「青森」に行ってなかったら、

もし、「青森」で”善知鳥神社”に行ってなかったら

もし、”善知鳥神社”で「善知鳥安方」の話を聞いてなかったら

もし、「善知鳥(うとう)」と言う鳥が、親子の絆の象徴だと知り得ていなかったら



この絵の前は、普通に通り過ぎていたかもしれない



こんな発想と構図を考える人が江戸時代の日本に居たんですネ。

驚きです。

妖怪"ガシャドクロ"と言うよりも『解体新書』を見ているような

正確な描写ではないでしょうか。


ひょっとして、国芳は 宇宙人。 





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一番のお気に入りです



≪讃岐院眷属をして為朝をすくう図≫



読本『椿説弓張月』の中の一場面を描いたものです。

嵐に襲われた源為朝親子を讃岐院(崇徳天皇)の眷属(けんぞく)である鰐鮫と烏天狗が救う。

助けているのが、家臣の魂の乗り移った「大鰐鮫」です。


参)眷属 :一族。家来



すごい迫力です。

浮世絵しか描けない独特の発想でしょうか。

今にも、波の飛沫がこちらにかかってきそうです。




20160326063023.jpg








いやー。すごい迫力でした。力強さがありましたネ。

なにか、一瞬江戸時代にタイムスリップしたような感覚さえ持たせてもらいました。

一枚一枚の絵のすごさはもちろんですが、その数にもビックリさせられました。

これだけの浮世絵を集めた展覧会はなかったのではないでしょうか。

170組350枚あるそうです。

この人だかりと、あまりの数の多さで、途中少し「スルー」させていただきました。

すいません。

それから、音声ガイドの 中村七之助 さんの解説もソフトで解かり易かったです。

やはり、歌舞伎役者と浮世絵は切っても切れない仲なのでしょうか。






以上、とっても楽しい 『くにくに展』 でした。


  ちなみに、余談ですが、私は狛犬も含めた犬派です。

  国芳さんごめんなさい。

芸術 | 21:27:49 | トラックバック(0) | コメント(0)
~ ヨハネス・フェルメール ~
『フェルメール』 が又、やってきました。


早速、逢いに来ました。

いつもは、気が付くと終了最終日曜日になることが多く

人混みに、待たされることが多かったのですが、

学習しました。

今回は早めの、御対面です。



場所はこちら




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六本木のシンボル 「六本木ヒルズ 森タワー」です。


52階 ”森アートセンターギャラリー”



同じオランダの巨匠 ”レンブラント”との共演


『 ヘルメエールとレンブラント展 』 です。




         DSC_9966.jpg







入り口は、こちらの専用入り口から




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52階はさすがに高いです。




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展示作品は、オランダの絵画の黄金時代を築いた、作家の絵画が

ジャンルごとに、解かり易く整然と並べられていました。

素晴らしい作品ばかりでしたがその中から気にいったものを幾つか紹介します。





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〖風景画〗




     ≪ 砂丘風景 ≫


          エサイアス・ファン・フェルデ 作




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風景を描いているんですが、実は主役は”人間”なのではないでしょうか。

それぞれの景色の中に、”人”を配置しています。

「景色」と「人の営み」が同調しているようです。

するってーと、手前の犬は「準主役」でしょうか

右側の逃げる「兎」を追いかけようとしています。

リードを話せば、すぐさま「兎」にとびかかりそうです。

又、広い面積を占める空には、間が抜けない様に「鳥」を配置しています。











     ≪家と鳩小屋のある砂丘風景≫



          ヤーコブ・ファン・ライスダール 作




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この絵も単に広大な農村の風景をかいているのではなく、

「人」が主役ですよネ。

長い棒を担いだ鳩小屋に向かう男性と連れている2匹の犬の

日常の営みを景色と一緒に切り取った絵の様に思われます。

ここの空のも、遠くに鳥が飛んでます。

木の枝の先まで細かく繊細に描かれています。











〖肖像画〗





    ≪ひだ襟をつけた男の肖像≫




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あまり中世の肖像画に感動したことがないのですが

この絵にはびっくりしました。

似ているとか、巧いとかと言うレベルではありませんでした。

手を当てている胸の鼓動や息遣いが聞こえて来るようでした。

指先や唇が今にも動き出しそうです。

丸窓の向こうから、声を掛けられているような錯覚に陥りました。












〖風俗画〗




     ≪読書する老女≫



          ヤン・リーヘェンス  作




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王族や富裕層に頼まれて描く「肖像画」と違って、

迫真的なリアリティがありますよネ。

顔の皺の重厚感と本の表紙とビッシリ詰まった紙重さのバランスが

何とも言えない、安心感と空気を醸し出しています。










   ≪水差しを持つ女≫



          ヨハネス・フェルメール 作




         DSC_0030.jpg






本日のお目当て ≪水差しを持つ女≫ です。


さすが「光の魔術師・フルメール」ですね。

窓から差し込む光に、女性の日常を描かせたら古今東西「ヘェルメール」に

敵う人はいないのではないでしょうか。


理屈は解かりませんが間違いなく、誰が見ても「朝の光」ですよネ。

「光」の当たり具合による影の濃淡。

白い布を通してかすかに見える髪の毛。

銀の洗面器に映り込むタペストリーの模様。

「フェルメールブルー(ウルトラマリーン)」の衣装

”フェルメールワールド”全開です。






後ろの壁にかかっているオランダの地図は当初は、女性の後ろを通り抜け

窓に近いところまであったそうですが、何度も何度も位置を動かし

最終的に今の位置になったそうです。

理由は、「女の背中と地図を支える棒の間に小さな空間を作りたかった」

からだそうです。

よく判りませんネ。天才の考えることは!!。







いずれにしても、フェルメールが描くと普通の女性でも

女王のような不朽の輝きを醸し出しているように思えるのは私だけでしょうか。









まだまだ沢山素敵な絵があったのですが全部紹介は出来ません。

今日は此の辺で終わりにします。


本日の戦利品




        DSC_0023.jpg








以上 『フェルメールとレンブラント展』 でした。

芸術 | 21:15:06 | トラックバック(0) | コメント(0)
~ ヒマラヤのパレット Ⅱ ~
1年ぶりに”ヒマラヤのパレット”さんに会いに来ました。

毎年やっている、彼の「素描」のミニ個展です。

いつもは、四谷・荒木町のギャラリーで開いているのですが、

何故か今年はこちら

川口駅前の「リリア」です。




ヒマラヤのパレット001   








彼は、年中「素描の旅」をしています。

一昨年は、被災した東北地方を、

去年は亡くなった親友との約束を果たす為に、親友の故郷の瀬戸内を、

そして今年は、ヒマラヤで遭難した仲間に最後のお別れを言う為に”ヒマラヤ”に

すごいですね、その為にヒマラヤへ「素描の旅」を兼て行く。


確か元「建設省」の役人だったとか

以前貰った名刺には「一級建築士」の肩書きがあった。

でその実態は?   解かりません。








”ヒマラヤの雪男”ではありません!!


”ヒマラヤのパレット”さんこと、森山さんです。




         ヒマラヤのパレット013








そして、一昨年彼が”日本文芸アカデミー賞”を貰った

正真正銘の ”ヒマラヤのパレット”です。




         森山勇 012




             森山勇 016











しかし、まあほんとに元気ですね。

まさかまたヒマラヤに登るなんて。

今回は3人で行かれたようです。




ヒマラヤのパレット019




         ヒマラヤのパレット018




ヒマラヤのパレット009








ヒマラヤかあ、全く想像も出来ないですネ。

寒いのか熱いのか。

壮大な感じはしますネ。




         ヒマラヤのパレット017




ヒマラヤのパレット020




ヒマラヤのパレット021








会場には思ったより見学者が来ていました。




ヒマラヤのパレット014







それでは”ヒマラヤのパレット”の素描をどうぞ。




        ヒマラヤのパレット005




         ヒマラヤのパレット003




         ヒマラヤのパレット004




ヒマラヤのパレット008








以上”ヒマラヤのパレット”さんのリリア「素描展」でした。

作品はもっともっと沢山あるのですが、紙面の都合上割愛させていただきました。



他人事ながら、好きなことをやって生きて行けるって羨ましいです。





芸術 | 09:49:45 | トラックバック(0) | コメント(0)
~  GREAT WAVE(グレートウエーブ)  ~
"時間を止めた男"に会いたくて「上野の森」に来ました。

「ボストン美術館」所蔵の"葛飾北斎展"を「上野の森美術館」でやってます。



        北斎展 003




        北斎展 001









その"時間を止めた男"に会いたくて50分も並びました。

この"並んで待つのが嫌いな男"が。




        北斎展 002





        北斎展 005


"フェルメール展"の時以上でしょうか。

開催終了間際の休日に来場したら「混んでいる」という事実をいい加減に、学習すべきだろう!!

それにしても50分は長い。

「俺の時間を止めるな "北斎"!!  50分も!!」



        北斎展 006











当然ですが、入場するのに並んだということは作品を見るのにも並ぶ。

「フェルメール展」は人気の絵に行列が集中しましたが、

「北斎」はすべての作品に並ぶ。

作品自体が小さくて細かい為、みんなが止まってしばし覗き込む。

行列は嬉々として進まない。






『北斎』は生涯3万点にも及ぶ作品を発表した。

絵師としての地位は『富嶽三十六景』の発表により不動のものとなりましたが、

作品の対象は風景画にとどまらず、森羅万象に及んだ。

ありとあらゆるものを描き尽くした。

その結果”ゴッホ”をはじめとする西洋の画家たちにも多大な影響を与えた。

1999年にはアメリカの雑誌『ライフ』の企画

「この1000年で最も重要な功績を残した世界の100人」

で、日本人としてただ一人選出されている。



        230px-Head_of_an_old_man.jpg


             【82歳頃の自画像】









”北斎”は号を30回変えたことでも有名です。

”北斎”を有名にした『富嶽三十六景』の時の号は”為一(いいつ)”でした。

『富嶽三十六景』が完結すると”画狂老人(がきょうろうじん)” や ”卍(まんじ)”を名乗る。

その他”百姓八右衛門” ”土持仁三郎” ”魚仏”などがある。

号をこれほど変えた理由の一つに、号を弟子に売って収入の足しにしていたと言う説がある。




又、93回も転居した。

一日に3回引っ越したこともあるそうです。

”北斎”とその出戻り娘 ”お栄(葛飾応為)”は絵を描くことのみに没頭し、

家事を一切やらなかった為、部屋が荒れたり汚れたりするたびに、引っ越を繰り返した。

最終的に93回目の引っ越しで、たまたま以前暮らしていた借家に再び入居したが、

部屋が引き払った時のままの汚れ放題だった為、これを境に引っ越しを止めにした。

すごいですね。”北斎”もすごいけど”お栄”も、中々やるネ。

しかし実は後半の”北斎”の絵は、この”お栄”が描いていたとの

まことしやかな、噂話も実在します。









展示場は”北斎”が18歳で”浮世絵師・勝川春章”に弟子入りし、”春朗(しゅんろう)”と名乗った

時代から、時代・作品分野ごとに整理展示されていて、とても見やすく解かり易かった。



それでもって、本日の主役です。


”北斎”が時間を止めた瞬間をどうぞ






E1413783864004_2北斎



                  『富嶽三十六景』 「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」




”グレートウエーブ”と言う愛称で世界を圧巻しました。

この絵を観た”ゴッホ”が画家仲間宛ての手紙で絶賛した話は有名です。

当初は「抽象的表現」とみられていた絵でしたが、ハイスピードカメラなどが発達した現代において

撮影された「波」と比較すると、この絵が極めて優れた「写実的静止画」であることが証明された。








次に気に入ったのがこちらです。





        E1413783864004_4木曽路ノ奥



     『諸国滝廻り』  「木曽路の奥阿弥陀ヶ滝(きそじのおくあみだがたき)」




滝の落ちる前の流れが幻想的に書かれています。

そして、その流れを崖の上で宴会しながら眺めている。

のどかですね。 風流ですネ。




        hokusai085_thumb4-thumb-150x150-1117滝見物




描写が細かいですネ。

こんな小さな人物にも「表情」を表現している。  さすがです。

”北斎”の風景画には必ずと言っていいほど「人物」が登場します。

「人」と「景色」との関わりあい、営みあいを軽妙に表現しています。

人を寄せ付けないような、通常とかけ離れた実生活からは想像できませんネ。

”人間嫌いの人恋しい”でしょうか。

”グレートウエーブ”「神奈川沖浪裏」の中にもなんと18人もの人が描かれています。

数えてみてください。









次も滝の絵です。





        img_composition_16馬洗い


  『諸国滝廻り』  「和州吉野義経馬洗滝(わしゅうよしのよしつねうまあらいのたき)」





滝の途中の滝壺で馬を洗っています。

ここがなくても充分滝の風景画として成り立つと思うのだすが。

確かに、馬は気持ちよさそうに振り向いています。

そこが我々凡人と違うところなんでしょうか。










次も沢山の人物が登場します。




    hokusai052江尻


           『富嶽三十六景』 「駿州江尻(すんしゅう江尻)」




これも描写が細かいですネ。

紙を飛ばされた奴、すげ笠の笠だけを飛ばされた奴、必死で風に向かって屈む奴

面白いですネ。人が必死に何かをやっている姿は時には滑稽に映る。

この絵はさすがに、人物がいなければさみしいです。

それと『富嶽三十六景』ですから必ず富士山の絵が描かれています。

でも、”北斎”によって描かれた富士山は「賢い」ですネ。

ちゃんと自分の置かれた立場を理解している。

”赤富士”などの自分が主役の時は主役らしく堂々と

又、脇役の時は脇役らしく、色も大きさも表情も控えめに。

したがって「駿州江尻」では、脇役らしくあっさりと主役の邪魔をしないように描かれています。








もちろん、人物の描かれていない「花鳥画」もあります。

その代表画でしょうか




        img_composition_20_芥子


            『西村屋版大判花鳥集 芥子(けし)』




芥子の花が今にも風に飛ばされてちぎれそうです。










以上、肉筆画を含め”北斎”をたっぷり堪能させていただきました。

観賞し終えるのに2時間以上かかりました。 ちょっと疲れましたかネ。

しかし、判りました”北斎”は絵が ”上手い” し ”巧い”

そして ”面白くて楽しい”



『浮世絵』と言うのは、単に「芸術的価値がある絵」だけではだめなのですネ。

しかもそれが自己満足であったらなおさらです。

『浮世絵』は庶民が買って、観て楽しむものなんですネ。

絵師、版元、彫師、刷師の”チームアート”なんですネ。

充分楽しまさせていただきました。


        ”画狂老人 葛飾北斎” 想像した通りただ者ではなかった。




それにしても、これだけの”北斎”を保有する「ボストン美術館」も尊敬に値します。












【本日の土産】


ー 額 絵 -




        北斎展 009




        北斎展 010





ー コースター -




        北斎展 012-crop









芸術 | 08:06:18 | トラックバック(0) | コメント(0)
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